ねぇ…先生。。
逃げ
先生と別れてどれくらい経ったんだろうか。
気づいたらもう3年になっていた。
2年の3学期なんて気が付いたら終わっていた。
「おっはよーっ!零元気??」
「おはよ!元気だよ!未来は?」
やっと最近立ち直れた私。
でも先生への思いが吹っ切れた訳ではない。
いつまでも去年のクリスマスで時が止まったままの私。
前に進めないままの私。
先生は前に進んでいますか?
いつだったかある噂を聞いた。
「先生って彼女できたらしいよ」
って。
その噂を詳しく聞いてみると
先生のマンションへ綺麗な女の人が入っていったんだって。
しかも先生と仲良さそうに話ながら。
その噂を聞いたとき私は頭が真っ白になってかなりのショックを受けた。
本当に噂が真実なのかそれすら分からない。
一度その真相を暴こうと調理室の前まで行ったことがある。
でもドアに手をかけて開けるのをやめた。
先生が調理室にいるのは分かってた。
中からお皿がこすれる音がしたから。
でも怖かった。
普通に先生と話せるのか、
先生は普通に接してくれるのか、
なにより好きが溢れ出して先生に思いを伝えちゃうんじゃないか、
そんなことが頭に浮かんでドアを開けるのをやめた。