ねぇ…先生。。
『で、今日はどのようなご用件で?』
先生はお皿を片づけ始める。
「先生はなんで教師になったの?」
未来は携帯を取り出した。
『そういうことを聞くってことは、進路のことでお悩みですかな??』
「うるさいよ先生。
で、なんでなったの??」
未来は冷蔵庫を開けてジュースを取り出す。
なんで調理室の冷蔵庫にジュースなんてあるの…??
『おい、藍葉…。
そこに隠し置くのはやめろよ。』
先生は呆れたように注意する。
もしかして先生はジュースが隠してあること知ってたの??
「いいじゃん、別に。
で、教師になった理由は??」
かなりしつこく聞く未来。
未来はコップにジュースを注ぎ私に渡す。
『俺が教師になった理由?
そんなもんはねぇよ。
ただなんとなく…。
まあ教師っていう職業は未知だったりするからな。
そういうところに心惹かれるもんがあったりするけど。』
先生は未来からジュースを奪う。
「それだけ?
それだけの理由で教師になったの?」
未来は驚いたように先生を見る。