ねぇ…先生。。




『それだけの理由って…。


立派な理由だろ??



俺が学生だったころ、フラフラ遊んでたから進路のことなんて決めてなかった。


特にやりたいことがあった訳じゃないし。


でもあるとき担任の先生に


『お前はお前らしく生きろ。


焦ることはないから。』


って言ってもらったんだ。


で、俺もあの担任のようになりたいって思って教師になった。


これがもう1つの理由だな。


これ以上もこれ以下もない。



藍葉は進路どうするの??』



「あたしはね、


獣医になろうかなって。」




「そうなの…?!」


思わず私は声を上げる。



初めて聞いたよ?



未来の将来の夢。



「まあね……。」




『で、何を悩んでる訳?』



「親がね…反対するの。」



これも初耳だな。






< 204 / 307 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop