ねぇ…先生。。
『だって家からだと遠いし、実家に住むのはイヤだし。
とにかくここに住むから!!』
「無理だって…。
あっ!!か、彼女はいいの?」
そうだよ!!
彼女が何か言うでしょ??
『彼女??
あぁ、アイツ出張でいないから大丈夫。
それに実の妹と住むのに文句は言わないだろ?』
「あ、確かに…。」
私は手に持っていたお皿を落としそうになる。
『まあしょうがないだろ?
とにかく9月からよろしくな!』
いつのまにか私の隣に立っていたお兄ちゃん。
「意味分かんないし…。」
と、呟くと
『何が意味分かんないの?
零は兄貴の言うことが聞けないワケ?』
脅しをかけてくるお兄ちゃん。
私はもう抵抗するのをやめて黙ってお皿を洗っていた。