ねぇ…先生。。




「あ…そうなの?

で、その子…お兄ちゃんに告白してきた子って誰?」


これも気になってた。



『俺もまだ聞いてない。』


先生が横から口を挟む。



『それは…………秘密で。』


お兄ちゃんは私たちに背を向ける。



「浩兄?そこまで言ったなら名前も言わないとね?」


未来は強くお兄ちゃんに言う。



『浩介!俺に隠し事をするなんて100万年早いぞ。』


と、先生に追い打ちをかけられしぶしぶ口を開いた。



『1年D組成宮香奈(ナリミヤカナ)』



「『成宮香奈?!?!』」


先生と私たち4人は大声で叫んだ。



『はっ?!な、何??』


あまりの大きな声にお兄ちゃんはかなり驚いている。



『だって…なぁ??』


先生はお兄ちゃんを見つめる。



「そうだよ??

だって成宮香奈って…ねぇ?」


私もお兄ちゃんを見つめる。



『え…??なんだよ?!

頼む!!はっきり言ってくれ!!』



何か勘違いしているであろうお兄ちゃん。






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