ねぇ…先生。。
『母さんと親父が別れて3年目。』
私のお母さんとお父さんは離婚している。
そしてお父さんに引き取られた私たち3人。
私が中学1年で隼人は小学4年だった。
『親父が自分よりも10歳も若い人と再婚したんだ。
初めて会ったときはまあ悪い印象ではなかった。
だから俺も姉貴もその再婚には特に反対しなかった。』
隼人とバトンタッチして私が話しはじめる。
「再婚して1年目にお父さんと再婚相手の人の間に子どもが産まれた。
今まで再婚相手の人は私たちにすごく優しかったのに
自分の子どもができた瞬間、すごく冷たくなった。
お父さんも同じ。
私たちはお父さんの子どもでもあるのに
お父さんは私たちよりも産まれた子のほうが可愛かったらしい。
毎日”舞ちゃん!舞ちゃん”って呼んで
私と隼人の居場所なんてあの家にいなかった。」
舞ちゃんとは産まれた子の名前。
お父さんも再婚相手の人も私と隼人のことなんて眼中になかった。
『それで姉貴と俺は家の中で孤立してた。
で、姉貴は高校入学する前に独り暮らしを初めて完全に孤独した俺。
メシとか洗濯はやってくれてる。
だけど服とか日用品はお金渡されて自分で買ってこいって言われる。
本当に居心地が悪い家なんだ。』
隼人は私が出したお茶をすすった。
『俺がいない間に変わっちゃたんだな。』
お兄ちゃんもお茶をすする。
「ってかこんなしけた話してる暇ないよ!!」
私は空気をガラリと変える。
『そうだった!!
俺、姉貴が行ってる学校受けるつもりだから。』
は、隼人……??
真面目に言っていますか??