ねぇ…先生。。
『な、なんだよ??』
あまりの私の声の大きさに驚く隼人。
「あんた…何にも分かってない…。
あんたに告白してくる女の子の気持ち…分かる?!
まったく最低だわ…。
姉としてあんたみたいな弟が恥ずかしい。
女の子の気持ち、ちゃんと考えてあげて?
本当にあんたのことが好きだから告白してくれたんでしょ?
それなのに何が
”告られてどうにかなるわけじゃない”よ。
告白してくれた子に
”ありがとう、俺のことなんか好きになってくれて”
の一言でも伝えた??
あんたは自分のことを好きだって言ってくれてた子たちの気持ちを踏みにじったのよ?!」
私は一気に喋った。
興奮しすぎて息が切れる。
隼人を見ると目が点になっていいた。
お兄ちゃんはなぜか私に拍手。
『零!お前は俺の誇りだ!!
ちゃんと分かってるな。
それにくらべて隼人!
お前は零が言ったように恥だぞ?
今からでも遅くない。
これからは自分のことを好きだっていってる子を大事にしろよ。』
お兄ちゃんはそう言って隼人の肩に手を置いた。
『なんだよ…姉貴も兄貴も…。
そんなに怒らなくてもさ……。』
そんなことを言う隼人に私とお兄ちゃんは鋭い視線を向ける。
『あーもう!!
分かったって!!
これからは大切にするよ…。』
半分適当な隼人だけどちゃんと分かってくれてるんだろう。