ねぇ…先生。。
『でもその恋は叶うことはない…違うか??』
垣本くんの言葉に動揺を隠せない私。
「なんで知ってるの??」
恐る恐る聞く。
『ずっと西城のこと見てたから。
お前の目は悲しすぎる。』
そう言うと垣本くんは私の腕を引いた。
「………いやっ…」
自然に垣本くんの腕の中へ…。
「か、垣本くん?!離してよ。」
私は必死で垣本くんの腕の中で暴れる。
でも女の私が男の垣本くんの力に勝てるわけがなく、私は垣本くんの腕の中。
『そいつの代わりになれないの?』
それでも腕の中で必死に暴れる私。
『なぁ…西城??
俺じゃ…ダメなの??
そいつの代わりになれないの?』
悲しそうな垣本くんの声。
私は暴れるのやめて言った。
「代わりになんかなれないよ。
垣本くんは垣本くんだし
私の好きな人はその人でしかないんだよ。
代わりになんか絶対なれない。」
そう言うと私を抱きしめていた腕の力が少し緩んだ。
私はその一瞬で垣本くんの腕からすり抜けた。