ねぇ…先生。。






『零の目は俺が初めて零を見た時と同じだった。


あぁこれは俺のせいなのかな…。


って自分自身を責めた。



そんな俺にこんなことを言う資格はないかもしれない。


零は勝手なこと言わないで、って怒るかもしれない。


でも、でも、今伝えないと俺は必ず後悔すると思う。



だから、俺の今の気持ちを聞いて欲しい。』



私は先生の腕の中で黙って頷いた。



先生が聞いて欲しいと言うのなら私は静かに先生の話を聞くよ。



私が頷いたのを確認して先生は口を開いた。




『零に6歳年上とか教師って言う職業が重い、

って言われたときはかなりショックだった。



毎日会えないのも手を繋いでデートに行けないことも苦しい、

っていわれたときは俺も苦しかった。



耐えられない、

って言われたときは俺の力不足を感じた。



終わりにしよ、

って言われたときは泣き叫びたかった。



本当はあのとき、


マンションに走り去っていくお前を引き留めたかった。


だけど今の俺には零を守っていく自信はなかった。



正直言って今もそんな自信はこれっぽちもないんだけどな。』



先生はそう言って少し顔を歪め笑った。



そんな先生の言葉に私の胸は痛んだ。


私だけが辛いワケじゃなかったんだ。


先生も私と同じくらい辛かったんだ。



なんでこんな簡単なことに気づかなかったんだろう…。



私はやっぱりバカなんだよね……。







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