ねぇ…先生。。





やっと離れた先生の唇。



「先生の……キス魔。」



私は小さな声で呟いた。



『うるせーよ。』


と、先生は言って私をまた抱きしめる。



「ん?どうしたの??」


何も言わない先生。


気になって声をかける。



『………っせーわ。』



先生は何かを吐き捨てるように呟いた。



「え?最初のほう聞こえなかったんだけど…?」


と、私が言うと抱きしめる腕に力が入って



『俺、余裕なくてだっせーわ。



今だって零のことめちゃくちゃにしそうだったし?


電話だってメールだってしちゃったし?


俺ばっかりでイヤになる。』


先生の拗ねている顔が思い浮かぶ。



「先生のウソつき。



私からしたら先生なんて余裕ありまくりだよ。


私なんて余裕の”よ”の字すらないからね。


それに先生は大人じゃん?

先生からしたら私なんて子どもでしょ?

だから捨てられるんじゃないかっていつも不安だったんだからね?


私だって…私ばっかりでイヤだったんだから。」



やっぱり私…可愛くないね…??






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