ねぇ…先生。。
『零…ごめん…。』
なぜか私に謝る先生。
「え…?!何が…??」
『俺、お前のこと好きだ。
やべぇくらい好きだ…。
こんなに惚れてる自分が怖い。
だけど………』
先生は一度俯いてから顔を上げた。
そのときの先生の目はすごく哀しそうで見ているのが辛かった。
『だけど―――
別れよ………。』
先生から無謀にも放たれた一言。
「え…??何言ってるの先生…?
意味分かんないよ…??」
好きなのになんで別れるの…??
私、どれだけ辛くても耐えられるよ…??
先生がいてくれるなら頑張れるよ??
だから別れるなんて言わないで…。
そんな思いもむなしく
『ごめん…零…。
俺、もうお前を苦しめたくない。
なんかあったらいつでも電話してきていいから…。
じゃあまた学校でな。』
先生の目には涙が溜まっていた気がする。
ふと頬に温かい雫が垂れた。
でも先生は私に背を向けた。
『じゃあな……西城。』
先生はゆっくりドアを閉めた。
どうして、西城って言うの?
いつもみたいに”零”って言ってよ。
”西城”って言われたら…
もう、私は先生の”特別な存在”じゃない証拠でしょ??
ねぇ…先生。。
行かないでよ……。
ねぇ…先生。。
私を離さないでよ…。