ねぇ…先生。。
「零なら大丈夫だよ。
あたし、ずっと応援してるから。」
私が俯いていると
後ろに座っている未来が私の背中に手を置いて小さく呟いた。
未来の方を向くとニコッと微笑んでくれた。
私はなんて良い友達に恵まれてるんだろう…。
いつもいつも未来には助けてもらってるばっかりで、
私なんて未来を支えたことは一度もないだろう。
いつか…いつか
未来が辛いときには励まし、
未来が悩んでるときには手を差し伸べたい。
『では教室に戻って下さい。』
いつのまにか始業式は終わっていた。
「それじゃあ教室戻ろっか。」
未来は私に手を差し伸べる。
差し出された未来の手を握り私は立ち上がった。
ねぇ…先生。。
先生が私の隣にいなくても、
いつも私の心の中には先生がいるんだよ。
だから私1人でも頑張るね…??
ううん…………違うや。
私は1人じゃないんだ…。
未来や海斗、それに大和もいる。
みんなに迷惑いっぱいかけちゃうかもしれないけど私、頑張るよ。