ねぇ…先生。。





「今日…家庭科じゃん…。」

私は小さく呟く。


『おい!もうチャイム鳴ったぞ席座れよ。』


そこへ先生が入ってきた。



私は先生と目を合わせないために窓の外に目をやる。


『今日休んでるヤツは……』


先生はそのまま教室を見渡す。


『んーとっ、西城??

お前の前の席誰??』


ドキッ………



先生、名前…呼ばないでよ。


って、なんでこういうときに限って大和は休むのよ…。


と、大和を恨みながら答えた。


「清水大和です。」



『清水か……。


ん。西城、ありがとな。』


そう言って先生は私の方を向いて微笑んだ。



もう……我慢できないよ…。


西城って呼ばないで…


私に微笑まないで…



先生のこと忘れられなくなっちゃうじゃん…。



先生の………バカ。





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