ねぇ…先生。。

「運が悪いっていうか…



運命っていうか……。」


帰り道未来が呟いた。



「どうすればいいのかなぁ…?」


「ちょうどいいじゃん!

零の思い伝えちゃえば??」


未来はニヤニヤ笑っている。



あっそう言えば…。


「毎年体育委員の担当の先生って１人だよね?」


そう。毎年体育委員の担当の先生は１人と決まっている。


「そうだね。


噂によると


新任にはいろんな経験をさせようってことに職員会議でなって
朝倉先生は断るに断れなかったらしいよ。


それに朝倉先生は
小中高大学までずっと野球やってたらしいしね。」


前から思ってたけど
なんで未来はこんなにいろんな情報を持ってるんだ…??


それに先生が野球やってたなんて、私知らないよ…?


「私の情報をなめちゃいけないよ。」

未来は最後にこう言って締めくくったのだった。



「ホント…どうしよ…。」


「零!なんでそんなにマイナス思考なの?


もっとプラスになりなさい!!

ピンチじゃなくてチャンスよ!!


チャンスっ!!」


そう言って未来は私の背中をバシッと叩いた。