ねぇ…先生。。
「しつれーします。」
会議室に入るともう何人かの生徒がいた。
男子生徒とたわむれる先生の姿もある。
先生は女子からも男子からも慕われる
結構人気がある先生だったりする。
そんな先生に1度でも愛された私はかなりの幸せモノなんだろう。
私は先生から離れた席に座る。
『おーしっ!全員揃ったか?』
私が席に座ったと同時に山田先生が入ってきた。
山田先生は1年生の体育教師。
噂によるとすごく熱い先生らしい。
(未来情報より)
『今回も俺が担当だからよろしくな。
で、朝倉先生にはいろいろ手伝ってもらおうと思う。』
そうすると先生は立ち上がり
『初めてなんで分からないことも多々あると思うけど
よろしくお願いします。』
みんなからはなぜか拍手。
先生は照れながら席に座る。
『じゃあ今年の競技を決めたいと思う。
これが去年の体育祭の競技だ。
去年の競技を参考にして考えてくれ。』
すると先生は立ち上がってみんなに資料を配っていく。
先生が近づくにつれて私の胸の高鳴りは大きくなる。
ついに私のところに来た。
先生は机に資料を置くときに私にしか聞こえない声で
『あんまり避けるなよ…。』
と囁いた。
バレてたか……。
先生を避けてること。
でもそうしないと先生への思いが溢れちゃうんだもん…。