あなただけのうさぎになりたい
第二章~虚しさ~
やっぱし振られちゃったな…
あたしは昨日の夜、先輩にメールで好きと伝えた。
昨日の最後の試合が終わってしまってどうしても気持ちを抑える事ができなかった。
「昨日の試合悔しかったよね~」
朝から昨日の試合のことでもちきりだった。
みんな悔しがっていた。
ただ一人……
あたしの左横に座っている小田紗也加を除いて。
「もしあいつが喜んだらキレるき」
「あたしもちゃ」
遥と詩織が話していた。
「普通自分の学校には勝ってほしいよね」
「あいつ普通じゃないもん(笑)」
確かに。
彼氏にも別れよって言われてるらしいけどキレて別れないらしい。