天使のメロディー
待ちに待った昼休み………
「あ!いたよ!奏野くん。優音!頑張って!!!」
泉が背中を押してくれる。
目の前には、無表情の奏野くん。
「何か用?」
『あの…覚えてないかな??小学校6年生の時に、プチ留学で、隣に座ってた春河なんだけど…』
「…だったら、何?」
『え…いや、そのー…どうしてここに??』
「いちゃ悪いかよ。」
『いや…そう言うことじゃ無いんだけど…』
「それだけ?ならもういい?」
そう言ってあたしの返事も聞かず、購買へ行ってしまった。
「なにあれー?感じ悪ー!!優音、うちらもいこ!」
『うん…』
(奏野くんは、昔とはもう違うんだね。。
どうしてあんなに変わっちゃったんだろう。。
それに、あたしのことも覚えてないみたいだし…)
結局、あたしの頭の中は一日中奏野くんに占領されてしまっていた。