天使のメロディー
それから、奏野くんがウィーンに帰るまで、あたしは毎日ピアノを聴きに行った。
そして、最後の日。。。
「これで最後だな。今まで、聴いてくれてありがとな。」
『こちらこそっ!!聴かせてくれてありがとう♪』
「俺…立派なピアニストになって帰って来るから!そしたら、また…聴きに来いよ!!」
『もちろん!約束だからね!!』
「おう!じゃぁ…またなっ!!」
またね。その言葉を残して、彼はウィーンへと旅立った。
『…もし、もう一度会えたなら、その時は…ちゃんと…伝えるからね。。。』
ただ広くて青い空に、あたしは呟いた。。。。