不器用な恋
その女は驚いた顔でアタシを見上げている。
『え………すいません。先輩、ごめんなさい。』
そのまま頭を下げている。
アタシは女の肩を持ち、頭を上げさせた。
『あの………アタシ、桜庭理央です。1年A組です。理央って、呼んでください。すいません、なんか…………』
アタシは理央の頭を撫でた。
『………っ!!////』
理央は顔を真っ赤にしている。
アタシは理央の顔を覗きこむ。
更に理央の顔が赤くなった気がした。
『アタシ、由月先輩が憧れで………////』
彼女は真っ赤な顔でアタシを見ている。
アタシは口パクで
“ ありがと ”
『い、い、いえっ…!//// アタシが勝手に憧れてただけなので………///// じゃ、先輩っ!し、し、しつれ、失礼しますっ…!/////』
理央はかみっかみだ。
そして、真っ赤な顔して、1年の教室に走っていった。