不器用な恋
あなたを嫌いになってみせる
あまり、時間もかからずに、Shieruに着いた。
『こんな泥だらけでいいのかな?』
唯は笑顔で振り向く。
『しかも傷だらけ!』
と言って、唯は自分の身体中を見渡す。
『常連だから、いいんじゃない?』
アタシは唯の顔を覗きこむ。
『じゃ、入ろ!』
唯はゆっくりドアに近づく。
ドアの横にはガッチリしたガードマンがいた。
ガードマンはアタシたちの顔を覚えているのか、少し微笑んで、ドアを開けてくれた。
ドアを開けると、綺麗なガラスの階段があり、アタシ達は早々と降りていく。
階段を降りると、大音量の音楽が流れている。
赤や青のライトがきらびやかに輝いている。