不器用な恋
すっと、カーテンの隙間から光が入る。



アタシは目を覚ました。

時計の針は6時をさしていた。



サイドテーブルに手を伸ばして、ケータイをとる。


ディスプレイには新着メールが一通。










夕姫奈からだった。


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RE:夕姫奈
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おはよー!



今日、合コンあるんだけど、
由月行かない?


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アタシは急いで返信をした。


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RE:由月
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嫌。



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アタシはシャワーを手早く済ませ、制服に着替える。





手ぐしで髪を整えて、アイライナーを引き、マスカラをする。




リップを塗り、鞄を持って下に降りると、もちろんのこと誰もいなかった。


『いっか。。。』



アタシは朝ごはんを食べずに、家を出た。






横を歩いてゆく、人達がアタシの顔を見て、びっくりした顔をしている。



それもそのはず。




顔には無数のアザ。


頬と口には大きな切り傷。



身体中傷だらけだ。





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