不器用な恋
『由月先輩?マジでいいんですか?』


愛斗はアタシの顔を覗きこむ。



かわいい。。。



『うん。親、どうせ居ないし。あがって?』


とアタシは言って、玄関を開ける。





『俺と一緒!俺、一人暮らししてるんだ!由月先輩、今度来てね?』

愛斗はやけにテンションが高い。


『うん。えっと、リビングで待っててくれる?着替えてくるから。飲み物とかは、冷蔵庫に入ってるから、勝手に飲んでいいよ。』



アタシはそれだけ言うと、自分の部屋に向かった。




とりあえず部屋着に着替えた。



豹柄のラインが入ったパンツに豹柄の大きなドクロが背中にある、パーカーの中に、オレンジのインナー。




そんな格好で、アタシはリビングに向かった。



アタシは無言で、リビングに入り、キッチンに向かう。

冷蔵庫から、缶のサイダーを出して、タブを開ける。


ぷしゅー。



炭酸の弾ける音が聞こえるほど静かだった。



『かわいい…由月先輩、やっぱ、何着てもかわいい////』



後ろから愛斗の声がした。




慌てて振り返ると、少し照れた顔した、愛斗が立っていた。




『愛斗、照れてる?』




アタシは笑いながら、愛斗の顔を覗きこむ。




『由月先輩がかわいいからだよ………////』



愛斗はアタシの手を引いて、ソファーに座る。




『由月先輩、襲っていい?』



愛斗はそう言って、アタシをソファーに押し倒した。




『かわいすぎて、理性もたないんだけど?』



愛斗はアタシの首に顔をうずめる。





アタシの首にキスをして、アタシを見つめる。

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