不器用な恋
『風間は良くて、俺はダメなのかよ……由月…お前なんなの?何考えてんだよ。』
『優貴、ごめん。傷つけちゃいそうで、怖かった。』
『そんなの平気だって、いったろ?』
『……………。』
『由月先輩?どうしたんすか?』
愛斗はアタシの顔を覗きこむ。
『アタシ、どうすればいいのかな。もう2人には関わらないよ。アタシのこと、忘れて…?』
アタシは無理やり笑顔を作った。
『そんな顔されて、忘れられるわけないだろ?』
優貴はアタシに近寄り、アタシの髪を撫でた。
『由月先輩、人に甘えたっていいんですよ?なんで…一人で全部、抱え込むんですか?』
愛斗はアタシに近づいて微笑んだ。
『由月先輩!笑って?』
愛斗はアタシに笑いかける。
アタシはそんな2人がとても大切な存在だったことに気づいた。
『2人とも、ありがと。』
〜〜♪♪
鳴ったのはアタシのケータイだった。