不器用な恋
ディスプレイには夕姫奈の文字。




『はい。』


「由月っ!?」



『どうした?』


「唯達が、戸崎に捕まってる。ハァ、ハァ、ハァ…由月、早く………行かないと…………てか、今どこ?」

夕姫奈は激しく息切れしていた。

『学校に決まってるでしょ?唯達はどこ?』


「空き地裏の倉庫。」


『夕姫奈は?』


「今、由月の学校前。」


『は…?………今いく。』

< 45 / 239 >

この作品をシェア

pagetop