不器用な恋
『みたいって………』



『アタシが居たなんて言うつもりなかったし。結局自分が大事なんだよね、人間。』



七世ちゃんは性格まで由月先輩に似ていた。


寂しそうな顔さえも。






『お姉ちゃんは、いつもアタシのこと守ってくれた。なのに恩返しもまともに出来てない。』




『いいんじゃない?別に。由月先輩も由月先輩自身で君のこと守りたいって思ってるんだから。』



『へぇ、彼氏さん、よくわかってるね。てか、由月先輩?お姉ちゃんより、年下?』


『あぁ、1つ下。』


『ふーん……』


あまり笑わない所まで由月先輩にそっくりだった。



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