ありがとう

4、5キロは歩いただろう。
流石にその頃には汗もびっしょりで疲れが出てきたので、休憩がてら食事を取ることにした。

起きてから慌てていて食事のことなど頭の片隅にもなかった。

今思えば、家から2時間近くも休まず歩き続けていたのに、そう簡単に見つかるわけがなかった。

ましてや車も通れない道だったのだから。
< 14 / 244 >

この作品をシェア

pagetop