ありがとう

彼は、立ち位置から見える駅構内を全て何回も何回も目に焼き付けていた。

時々肩をぶつけられながら立ち尽くしていたが、彼もまたくるりと改札に背を向け、光の射し込んでくる新たな街へと歩き出した。
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