ありがとう
密集した住宅地から、ちらほらと明かりが漏れていたがそれも数える程度のものだった。

日中の部屋の窓から聞こえてくる、夫の世話から解放された賑やかな主婦勢の立ち話を思い出すと、どこか寂しさを感じさせるほど閑散としていた。
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