*おベンキョの時間*
屋敷にはプールが完備されているけど…毎年…一人で入る勇気がないから一度も
入ったコトなかった。



「プール…マジで気持ちいい~」



尭耶さんは泳ぎの練習のコトはすっかり忘れて…大はしゃぎで泳ぎ始めた。



カナヅチの私は尭耶さんの鮮やかなクロールを眺めるだけ。




「菜々香ちゃん!!ビート板、もってバタ足で俺のトコまで来て」



尭耶さんは15m…辺りに立って私に大声で叫ぶ。



「はい」



私は近くに浮かしていたビート板を手にした。







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