*おベンキョの時間*
「菜々香ちゃん!!!菜々香ちゃん!!!」


誰かが必死に私の名前を呼び続ける。


「……」


私は瞳を開ける。


強い陽射しを遮るように…尭耶さんの顔が私の目の前に見えた。



気管と胸が苦しくて…私は咳き込んだ。



「……泳げないのに…無理に…潜るなんて無茶なコトして…」


「……」



水面で見た影は尭耶さんの影…ーー



私は尭耶さんに助けられた!?



< 146 / 312 >

この作品をシェア

pagetop