*おベンキョの時間*

~菜々香SIDE~

「……」



帰り際のタクシーの中…お母さんは私に呟いた。


「お母さんが…尭耶をNO1にしたかった理由が…初めて…分かった…」


「!?」


お母さんの言葉は私には意味不明。


「お母さんが…尭耶のNO1になりたかったのね…尭耶のお母さん…私…知ってるのよ…
柾耶の本カノだったから…」


「!!?」


少しだけ…言葉の意味が理解出来た。



「尭耶…柾耶に似てるのよ…他人の空似ではなくて親子だったのね…あなたのお父さんとは見合い結婚で…私には愛する人が別に居た…。彼は唯のバーテンだった。でもイケメンで店はいつも彼目当て女の子でいっぱい…」




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