*おベンキョの時間*
俺は…家を出た。


振り返りもせず…駅までの道を歩き始める。


あんな家に…


あんな家族に…



未練はない。



街の風景も変わっていた。


空き地だった場所には新興住宅が立ち並び…



幼い時活気づいていた商店街はゴーストタウンになっていた。



アルバムの捨てられた俺は…


家族から存在を消されてしまった。







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