*おベンキョの時間*
まともに話せないまま…由愛子さんは車寄せに停車していたタクシーに乗り込んでいく。


「……」


俺は茫然と見送った。



「……では…尭耶さん…」
朋子さんが俺の名前を呼んだ。


「お嬢様が…大広間でお待ちです……」


俺は朋子さんに案内されて…屋敷の中に入ってゆく。


やはり床は大理石。


一人だと迷子になりそうな広さ。


俺をひと目見ようと…メイドたちが玄関先に集まっていた。


マジで女しか…居ない…ーーー





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