*おベンキョの時間*
俺と柾耶さんの声を聞きつけて…病室から母さんが出て来た。



「……尭耶!!?」


「……尭耶がお前を心配して…見舞いに来たぞ~」



俺は二人をシカトして…歩き出す。



「柾耶……私はあなたがそばに居てくれるだけでいい~」



俺の耳に届くのは母さんの猫撫で声。




理由はどうであれ…


俺を妊娠中だった自分を捨てた男だろ?


長年…恨んでいた男だろ??



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