*おベンキョの時間*
親父は俺と成美さんを残して…店を出て行った。


「…まさか…店に一緒に来ていた…妹さんは金森製薬のお嬢様だったなんて~」


「……本当に俺の子供なのか?」
俺は成美さんに念を押す。



「……あなた以外に誰も居ないわ…私も尭耶には随分と貢いだから…お金がないの…
どうせ~令嬢との婚約は白紙でしょ?私と…結婚して…」



「……」


成美さんにも俺は随分と貢がせていたのは事実。



「私は尭耶に会う為…風俗のバイトだってしていた…こんな汚れた私では嫌?尭耶…
どうせあんただって…財産目当てで高校生の世間知らずのお嬢様と婚約したんでしょ?」



「違う!!」


社内でも誰しもが…菜々香ちゃんとの婚約は俺の財産目当てだと言う。



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