*おベンキョの時間*
俺は成美さんをタクシー乗り場まで送る。



屋敷に戻ると…俺を玄関先で由愛子さんが待っていた。



由愛子さんは険しい表情で俺の頬を平手打ち。



「尭耶あなた…一体どういうつもり?」


「……すいません…」



親父は由愛子さんに成美さんの妊娠を伝えていた。



「あの成美とは…驚きよ~。NO1にした私にはキスすらもしなかったクセに…成美
とは夜も同伴してたわけ?」


責められるのは其処か?


「でも…あなたは俺ではなく親父を見ていたんでしょ?自分が若かりしに恋した親父の
柾耶を…」



「何故…それを?」


由愛子さんの険しい顔が驚きの顔に変化した。




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