年下だっていいじゃない!
 「あそこでいっか・・」

 取りあえず空いている椅子に座った。

 「おっ、悠斗じゃん。遅かったな」

 左隣の席から聞きなれた声がする。

 「あ、樹(いつき)じゃん。久しぶり」

 樹は中3のときにまぁまぁ仲が良かった奴。

 まさか同じ高校だったとは・・。

 「いやー、ぎりぎりでここに入学できて良かったよ」

 やっぱりぎりぎりだったのかよ。

 樹は決して頭がいいわけではない。

 でも運だけはめちゃくちゃいい。

< 19 / 57 >

この作品をシェア

pagetop