年下だっていいじゃない!
 屋上の扉に手をかけるとギィィと嫌な音がする。

 老朽化ってやつか。

 扉を開けると、心地の良い風が吹く。

 「ん~、いいお天気。あっ、あそこで食べよっ」

 乃亜はコンクリートに座り、弁当を開ける。

 「ほらほら、悠斗もはやく!」

 俺も乃亜の近くに座り弁当を食べ始める。

 今日は紬達と食べたかったのに・・。

 紬達とは約束しているわけではないが、お昼はけっこう一緒に話したりしながら食べていた。

 しかにあまりにも乃亜がしつこくて最近は一緒に食べる機会が減りつつある。

 ホント、面倒くさい女・・・。


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