年下だっていいじゃない!
 このおしゃべりがいつ止まるか分からないので取りあえず紬の話を切り出す。

 「あの、紬・・」

 「あっ、そうだったわねぇ。部屋で寝てるから起こしに行ちゃって♪」

 「・・・はい」

 紬のお母さんに悠斗くんも今日から高校生だから紬と一緒に朝学校に行ってちょうだい、と昨日電話でお願いされたため俺は今ここにいる。

 このお母さんには年頃の娘の部屋に簡単に男を上げることが危ないとは考えないのだろうか。

 まぁ、こちらとしてはかなり好都合なのだが。

「おじゃまします」

 一応靴を揃え、家に上がる。

 たしか紬の部屋は・・・。

 過去の記憶を辿りながら、紬の部屋を探す。


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