年下だっていいじゃない!
 ドアを2回ノックすると、「母さん?」と悠斗の声がした。

 「あの・・・私、です」

 緊張のあまり、敬語になってしまう。

 「紬・・・?」

 「うん」

 心なしか、悠斗の声がいつもより低い気がする。

 「何のよう?」

 「あの、悠斗に謝りたくて・・・」

 「何に対して?」

 やっぱり、怒ってるのかな・・・・・。

 「この前、屋上でお昼食べてた日のことで」

 「あぁ~、俺がいないほうがせいせいするってこと?」

 ドアの向こうで悠斗はどんな表情をしているのだろうか。
< 43 / 57 >

この作品をシェア

pagetop