年下だっていいじゃない!
 「俺が何したか言えよ!」

 「やーだねぇーだ」

 いつもみたいなじゃれあい。

 怒りながらも笑ってる悠斗の顔を見ると不思議と安心する自分がいた。



 数分ぐらいじゃれあって、帰ろうとする間際。

 私はやっと本題を思い出した。

 「あ、そうだった!これ忘れるところだった」

 お弁当箱を悠斗に差し出す。

 「これ、俺の弁当箱じゃん。なんで紬が?」

 「乃亜ちゃんが悠斗に持っていって仲直りしてくださいって渡してくれたの。乃亜ちゃんっていい子だね」

 「ふーん・・」

 悠斗はなぜか怪訝な顔つきになった。

 

 
 
 

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