年下だっていいじゃない!
 悠斗が耳を触るとき、それは

 --嘘をつくとき

 あの頃から、変わってないんだね。

 「ってことで、悪ぃが今日は帰ってくれ」
 
 「え、あ、うん」

 何を隠しているのか知りたいけど、何か聞きづらい。

 聞いちゃいけないような、そんな気がする。

 「んじゃ、また明日」

 「うん、また明日」

 悠斗のついてる嘘が気になりながらも、とりあえず家に帰った。



 この頃から、少しづつ悠斗への感情が変わっていくことを

 私はまだ知らない

 
 
 
 


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