年下だっていいじゃない!
 そんな紬が可愛くて、俺は思わず視線を逸らす。

 可愛すぎだろ・・・。

 そう思っても、口から出るのは正反対の言葉で。

 「お前が早起きって・・・今日は槍でも降るのか・・」

 「なっ!失礼な!」
 
 素直に思った事が言えない。

 俺ってガキだな・・。

 心の中でまた恒例の反省会。

 隣では紬が「いつも悠斗は失礼なんだから・・」とぶつぶつ独り言を言っている。

 俺が、正直な気持ちを君に言ったらどんな反応をするのだろう。

 頬を紅く染めるのか。
 
 それとも信じられないとでも言うのか。

 

 
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