年下だっていいじゃない!
 驚くのも無理ないだろう。なんせたって数年会ってなかった幼馴染みが朝から自分の部屋にいるのだから。

 にしてもこの焦りっぷりは面白いな・・。

 笑うと怒られそうなのでなんとか笑いをかみ殺し、あくまで淡々としゃべる。

 「お前の母さんに今日から一緒に学校に行ってほしいって頼まれたから」

 「だったら玄関前で待ってればいいでしょ!」

 「お前の母さんが、紬の部屋に入って起こしてって言うからわざわざ起こしてやったのに・・・」

 紬はどうやらかなりご立腹のようだ。

 にしても・・・。

 しばらく会わないうちにかなりキレイになったと思う。

 怒っているのにそれさえも可愛く思えてしまう。

 
< 8 / 57 >

この作品をシェア

pagetop