アイシング、マイラブソング
さらにプレゼント談義は加熱する。


「無難なのはアクセサリーじゃね?」

「ほう…祥もそう思う?」

「俺なら実用品。時計とか手袋、マフラー」

「ふ~む…もう冬だから千架は防寒具ばっちり装備中だしな…」

「別にいくつあってもいいじゃん」

「まあね」

「最終的には気持ちだろ。藤堂が高けりゃいいタイプじゃないって言うんなら何でも喜ぶだろ」


「でもでも、心の底から喜んで欲しいじゃん!」


「あー、もうキリがない!他人の欲しいものなんか分かるか!」


「ええ~」


祥は飽き飽きしたように手元にあった携帯ゲーム機でゲームを始めてしまった。

重ねて、ピコピコしながら言い放った。


「おまえ、恋するとウザイタイプだな」


ガーン!!!!


マンガで言えば
10tと書かれた石が頭上に落ちてきたようなショックだった。


―だってわかんねえし…
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