アイシング、マイラブソング
「何か用?」
「そうよ、悠サマにお願い」
姉が僕に『サマ』をつける時は、たいてい…イヤ、必ず面倒なことを頼む時だ。
「何でしょうか、お姉サマ」
逆に僕が『サマ』をつけるときは見下し、機嫌の悪い時だ。
姉もそれを知っている。
「あら、悠がご機嫌ナナメ」
「そりゃ、変なこと押し付けられると思うと」
「ふふふ、ちょっとコレ」
姉はくるっと背中を見せた。
いま着ている長袖ワンピースのジッパーがパカッと開いている。
「ババシャツ丸見え…」
「うるさいな。手が届かないの!早く上げて」
「まさか俺、こんなことの為に起こされたの?」
「まあいいじゃない」
「良いことあるか!(怒)」
せっかくの睡眠を邪魔され、むくれた。
クリスマスに何もせずに起きているぐらいなら寝て過ごす方がずっと良い。
「サンキュー!ケーキぐらいは買ってきたげるよ♪」
姉は用が済むとそそくさと出て行った。
―ちぇ、自分はカレシと遊ぶんだろ?いいよなぁ
残された僕は、ひがむしかない。
「そうよ、悠サマにお願い」
姉が僕に『サマ』をつける時は、たいてい…イヤ、必ず面倒なことを頼む時だ。
「何でしょうか、お姉サマ」
逆に僕が『サマ』をつけるときは見下し、機嫌の悪い時だ。
姉もそれを知っている。
「あら、悠がご機嫌ナナメ」
「そりゃ、変なこと押し付けられると思うと」
「ふふふ、ちょっとコレ」
姉はくるっと背中を見せた。
いま着ている長袖ワンピースのジッパーがパカッと開いている。
「ババシャツ丸見え…」
「うるさいな。手が届かないの!早く上げて」
「まさか俺、こんなことの為に起こされたの?」
「まあいいじゃない」
「良いことあるか!(怒)」
せっかくの睡眠を邪魔され、むくれた。
クリスマスに何もせずに起きているぐらいなら寝て過ごす方がずっと良い。
「サンキュー!ケーキぐらいは買ってきたげるよ♪」
姉は用が済むとそそくさと出て行った。
―ちぇ、自分はカレシと遊ぶんだろ?いいよなぁ
残された僕は、ひがむしかない。