アイシング、マイラブソング
「俺…千架のこと大好き」


「うん…」


「だから…」


「ふふ、伝わってる」


「ホント?」


「うんっ」


もったいぶるように、

ゆっくりと僕の背中に千架の手もまわる。


―抱き合うっていいな


こんなに顔が近くて

声も近くて、

千架のぬくもりが全身を包んでくれる。



「あったかい…」



千架も同じ事を思ってくれたみたいだ。
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