アイシング、マイラブソング
着いたのはとある劇場。


「あ、ミュージカル?」

千架は入り口の看板を見ながら目を輝かせた。


「変なトコじゃなかったろ?」


「うん!さっすが悠だね!」


「まぁね」


ちょっといい気になったりして。



千架は歌が好きだけど、
意外にもミュージカルは見たことがないと聞いていた。


内容は彼女の好きな恋愛モノだし、
きっと喜んでくれると思った。


チケット二人分は高校生には少々イタイ値段だったけど

誕生日だし奮発した。


恋愛初心者の僕がたてたプランにしては上出来だと思う。
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