アイシング、マイラブソング
その日の帰り、
「まだあんまり考えてなくて」
進路について
千架は言った。
「うちの学校はそういう調査はまだだよ!そっち早いね」
千架は笑顔で言った。
「悠は働くの?あたしは音大でも行けたらいいなって思ってるんだ!」
千架は大袈裟な笑顔で言った―。
なんとなく
予感がしてる。
歌に身を入れるんじゃないかって。
僕は
すてられるんじゃないかって。
だいぶ悲しい顔をしていたらしい。
「何かイヤなことでもあった?」
千架が心配そうに顔を覗き込んできた。
「なぁんにも」
「なんでも言ってね」
―それ、俺のセリフ
なんて、
気持ちひがみながらも
もう少し千架を信じることにした。
今こうして
一緒にいてくれてることは現実だから。
「千架、帰ろっ」
彼女の手をひいて
僕は大袈裟に笑った。
「まだあんまり考えてなくて」
進路について
千架は言った。
「うちの学校はそういう調査はまだだよ!そっち早いね」
千架は笑顔で言った。
「悠は働くの?あたしは音大でも行けたらいいなって思ってるんだ!」
千架は大袈裟な笑顔で言った―。
なんとなく
予感がしてる。
歌に身を入れるんじゃないかって。
僕は
すてられるんじゃないかって。
だいぶ悲しい顔をしていたらしい。
「何かイヤなことでもあった?」
千架が心配そうに顔を覗き込んできた。
「なぁんにも」
「なんでも言ってね」
―それ、俺のセリフ
なんて、
気持ちひがみながらも
もう少し千架を信じることにした。
今こうして
一緒にいてくれてることは現実だから。
「千架、帰ろっ」
彼女の手をひいて
僕は大袈裟に笑った。