アイシング、マイラブソング
千架に背を向け、帰路についた。




―良い日だったなぁ



―明日祥に自慢しよう





「待って!」





―え?



僕は耳を疑った。

千架の声が待ってと言った。


…ように聞こえた。


気のせいだと恥ずかしいので

さりげな~く、後ろを振り返った。





「藤 堂……?」





千架はこちらをを見ていた。


現実だった。


「…ど…したの…?」
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